より多くの患者を救うための臨床研究
医学とは学ぶものです。
そして同時に、医学は作り出すものでもあります。
論文を読むだけでは、医学は前進しません。
おかもと小児科・アレルギー科は、日々の臨床から得た知見を論文として世界に広めています。
たとえば、魚アレルギーの子どもが、急速に治ったという珍しいケースを経験しました。
この珍しいケースを世界の病院やアレルギー科医に知ってもらうべく、ただちに論文化しました。
Fish allergy tolerance 16 months after diagnosis.
Allergol Immunopathol (Madr). 2021; 49: 25-27.
すでに分かっていること魚アレルギーは、致命的なアナフィラキシーを含む重篤な急性過敏症反応の最も重要な原因の1つである。魚アレルギーの有病率は、世界的には0.3%未満と推定されている。魚アレルギーは一般的に持続性があると考えられており、魚アレルギー患者の約80%は診断から10年経っても耐性を獲得しない。
まだ分かっていないこと重度の魚アレルギー患者で急速に耐性を獲得したという報告はない。
今回分かった「新規性」本稿では、アコウダイ(Sebastes matsubarae)とアジ(Trachurus japonicus)にアレルギーのある小児が、診断後16カ月で耐性を獲得したことを報告する。
またIgA腎症に対する考察では、症例報告部門の学術論文賞を受賞しました。
Crescentic IgA nephropathy in a child: Effect of a new combination therapy
Pediatr Int. 2017 Apr; 59: 501-503.
これからもおかもと小児科・アレルギー科は、臨床研究を続け、医学の発展に貢献します。
それが結局は、患者様のためになると信じているからです。