三田市けやき台の小児科・アレルギー科

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アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎とは、「くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目の痒み」などをきたす病気です。
花粉やダニ、犬や猫の毛などが、鼻や目に付着し、アレルギー反応が生じることで発症します。

おかもと先生

正確には、花粉やダニによる目の痒みはアレルギー性結膜炎ともいいます。アレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎は同時に起きることが多いので、あまり区別しないことが多いです。

アレルギー性鼻炎の原因

アレルギー性鼻炎の原因となる花粉は、スギ花粉がもっとも多いです。
スギ花粉症の人の多くは、ヒノキにも反応します。

スギ花粉は2~3月に飛散し、ヒノキは4月に飛散します。

スギやヒノキと比べると頻度は少ないですが、イネ科(カモガヤ・アアオワガエリ)の花粉症の方も時々います。
カモガヤは河川敷や公園、道路沿いに生えています。
カモガヤ花粉のの飛散時期は5~6月がメインです。

おかもと先生

イネ科は秋に花粉が飛ぶと思っている人は多いです。ですが、イネ科の花は初夏に咲いています。秋には実になっていますので、花粉はあまり飛びません。

 

一年中症状が出る場合、原因は花粉ではなく、ダニであることが多いです。
ダニは、ほこり(ハウスダスト)の中にたくさんいます。
ダニとはハウスダストと同義と考えてもらって問題ありません。

どんなに掃除してもほこりが1年中家の中にいるように、ダニは一年中います。
特に秋に多いです。
夏に増えたダニが、寒くなってきて死骸となってハウスダストとなるためです。
秋にくしゃみ、鼻水、鼻づまりが強くなる場合は、秋の花粉(ブタクサやヨモギなど)を疑うよりも、ダニが原因であることのほうが多いです。

おかもと先生

10月に「稲刈りの時期に鼻が悪くなりました。イネ花粉症でしょうか」という相談が多いです。私の経験上、その患者さんの多くがダニ鼻炎でした。

アレルギー性鼻炎の治療

原因が花粉である場合、花粉を鼻や目に付着させないことは大切です。
花粉症がひどくなる時期は、マスクをする、花粉ゴーグルをするのは有効です。
原因がダニである場合、大掃除をするときなどほこりが舞いやすい状況ではマスクをしましょう。

ただ、こうしたアレルゲン対策には限界があります。

おかもと先生

ダニアレルギーの患者様で「ぬいぐるみ・クッション・カーペット・ソファはすべて捨て、畳はフローリングにし、ふとんを毎日干し、干せない日は布団クリーナーで掃除し、防ダニシーツを買い、週に1回はすべてのエアコンのフィルターを掃除していますが、それでもほこりがあるんです」とおっしゃった方がいました。環境整備は重要ですが、どれだけ対策してもダニを0にすることはできません。

 

アレルギー性鼻炎の症状を抑えるには、抗ヒスタミン薬(内服・点眼)、抗ロイコトリエン受容体拮抗薬、ステロイド点鼻薬が有効です。
特にステロイド点鼻薬は、炎症が起きている鼻粘膜に直接薬が届くので、とても合理的な治療です。
複数の薬を組み合わせて、しっかりとアレルギー性鼻炎症状をコントロールすることが大切です。

アレルギー性鼻炎は命の危険に繋がる病気ではありません。
しかし、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目の痒みが強いと、十分な睡眠・休息を取ることができません。
それは日中の眠気やパフォーマンス低下に繋がります。

アレルギー性鼻炎をしっかりコントロールすることで、本来の力を発揮することができます。

舌下免疫療法

しかし、いつまでアレルギー性鼻炎の治療を続けるのか、心配になる人は多いと思います。
アレルギー性鼻炎は、10年の経過で自然によくなるケースも稀にありますが、通常は数十年付き合っていく病気です。
こうした自然歴を変えることができる治療、それが舌下免疫療法です。

舌下免疫療法はアレルギー性鼻炎の原因がスギまたはダニ(またはその両方)の患者様が受けられます。
精製されたスギ花粉エキス、またはダニエキスをあえて食べていくことで、体がスギ花粉やダニに強くなります。

おかもと先生

アレルギー物質をあえて体に取り入れていくことで、アレルギーを治す治療を免疫療法といいます。卵アレルギーの患者様に、少量の卵を食べ続けてもらうことで卵アレルギーを治すような免疫療法もあります。

 

つまり舌下免疫療法とは、スギ花粉やダニのアレルギー自体を治す治療です。

舌下免疫療法の特徴は以下です。

  • 3年以上(当院では4年)の治療期間が必要。
  • 毎日内服する。
  • 即効性はなく、効果発現まで通常4か月かかる。
  • 約7割の患者様が有効性を感じる。
  • 4年の治療後、約8年間は治療効果が続く。
  • 効果が弱まった場合、また1年ほど追加治療すれば、再び長期的な効果が続く。

10歳代の通年性アレルギー性鼻炎は36.6%、スギ花粉症は31.4%に見られ、子どもにとってもアレルギー性鼻炎は深刻な問題です。
10歳から20歳台は、中学受験、高校受験、大学受験、就職活動と大事な時期が続く時期です。
アレルゲン免疫療法には即効性がありません。
大事な時期がやってきてから始めても、間に合わないでしょう。
子どものうちに舌下免疫療法をしておくと、その後の人生が大きく変わる可能性があります。

重要なのは風邪との鑑別

「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」という症状は、風邪でも出現します。
風邪とアレルギー性鼻炎を見分けることは治療においてとても重要です。

アレルギー専門医ではない先生に多く見られるのが、「血液検査での診断」です。
血液検査では、スギ花粉やダニなどに対する特異的IgE抗体を測定します。

特異的IgE抗体はアレルギーの必要条件ではありますが、十分条件ではありません。
アレルギー検査が陽性であっても、アレルギー性鼻炎というわけではありません。

アレルギー専門医は、鼻炎のエピソードと鼻粘膜の所見を重視します。
咳が出る場合は、風邪らしさがあります。
目の痒みがある場合は、アレルギー性鼻炎らしさがあります。
朝起きたときのくしゃみ、夜中のいびきはダニのアレルギー性鼻炎らしさがあります。
毎年2-3月に悪化する鼻水、特に外に出かけたときに悪化するのであれば、スギのアレルギー性鼻炎でしょう。
こうしたエピソードと、鼻粘膜の所見、これが診断に重要です。

アレルギー専門医とは、日本アレルギー学会が認定する資格です。
専門的な知識を持ち、アレルギーの病気を持っている患者さんを毎日たくさん診察している医師が、アレルギー専門医として認められます。
診察しているアレルギー患者数、アレルギー学についての学会・論文発表、アレルギーに関係する学会への参加回数、アレルギー学会認定教育研修施設での診療経験年数を審査し、一定の条件を満たした医師に対して筆記試験を行い、合格した医師のみがアレルギー専門医を名乗ることができます。

アレルギー科を標榜しているクリニックは多くありますが、アレルギー専門医は多くありません。
おかもと小児科・アレルギー科は日本アレルギー学会が認定するアレルギー専門医が治療にあたります。
どうぞ安心して、ご相談ください。

オンライン診療が可能か

アレルギー性鼻炎の診断には鼻粘膜所見が重要です。
したがって、診断は対面診療が基本です。

診断後の治療は、オンライン診療が適しています。
アレルギー性鼻炎の患者様は、積極的にオンライン診療をご利用ください。

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