子どもは熱中症になりやすい
大人に比べ、子どもは体重当たりの体表面積が大きくなっています。
そのため、子どもは大人よりも、外気温の影響を受けやすい特徴があります。
また、子どもはからだに含まれる水分の割合が大人よりも高いため、脱水の影響を受けやすいと言われています。
さらに、子どもは身長が低いため、地面からの照り返しの影響も受けやすいです。
炎天下では、大人の顔の高さよりも、子どもの顔の高さのほうが高温です。
以上から、子どもは熱中症になりやすいということを意識しておかなければなりません。
特に注意してほしいのは、炎天下に駐車した車内です。あっという間に、生命の危機にさらされる温度にまで上昇します。ほんの数分であっても、子どもを車内に置き去りにしては絶対にいけません。
熱中症の重症度
熱中症とは、暑い環境にさらされ、体調不良になった状態を指します。
熱中症には3段階の重症度があります。
I度 | 意識はしっかりしていて、高体温(腋で38度以上)になっていない。
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II度 | 高体温になってはいるが、意識はしっかりしている。
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III度 | 意識がしっかりしていない
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II度以上の熱中症であれば、すぐに受診が必要です。
I度であれば、次のホームケアを試してください。
すぐに行うこと
まず涼しい場所(できればエアコンが効いている場所)に移動します。
衣類をゆるめて、熱を発散させましょう。
うなじ、脇の下、ももの付け根など、動脈が集中しているところを保冷剤で冷やしましょう。
濡らしたタオルで体を拭き、風を当てることでも熱を下げられます。
水分が摂れるようなら、いつも飲んでいるものを少しずつ与えましょう。
赤ちゃんであれば、母乳やミルクで大丈夫です。
受診の目安
緊急受診 (救急車を呼びましょう) |
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診療時間に当院に相談 |
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様子をみてOK |
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オンライン診療が可能か
熱中症診療には、注意深い診察や場合によっては検査(血液検査)、輸液が必要となります。
したがって、熱中症に対してはオンライン診療はできません。
対面診察の予約をお願いいたします。