病院でお薬をもらえる「院内処方」。
病院で処方箋をもらって、薬局でお薬と引き換える「院外処方」。
当院では院内処方と院外処方をどのように使っているかをお知らせします。
院内処方
院内処方のメリット
病院で薬をもらえるというのは、当然ですが薬局に行かなくてよいということです。
病院からまっすぐに家に帰れるというのは大きなメリットです。
また、院内処方は医療費が安くなるというメリットもあります。
院内処方のデメリット
当院の薬局はそれほど大きくはありません。
処方できる薬の種類・量・剤形にどうしても制限があります。
院外処方
院外処方のメリット
院外処方のメリットは、薬の専門家である「薬剤師の先生」から薬の飲み方や特徴などを詳しく教えてもらえる点です。
医師に聞きにくかったこと、聞き忘れてしまったことなどを薬剤師の先生からアドバイスしてもらうこともできます。
また、薬の種類・量・剤形の選択肢が多く、細かなニーズに合った処方を受けることができます。
院外処方のデメリット
薬局に行かなければ薬を受け取れないというのはデメリットになります。
たとえば熱が高くてつらいとき、子どもが小さくて長時間の外出が難しいとき、薬局に行く手間は強いストレスになるでしょう。
院内処方と院外処方の併用
現在の保険診療では、院内処方と院外処方を「同じ日に併用する」ことはできません。
解熱薬だけ院内処方してもらって、アトピー性皮膚炎の薬は院外処方…ということはできないのです。
院内処方を受けた日と別の日であれば、院外処方を受けることはできます。
おかもと小児科・アレルギー科のスタンス
当院は、もっとも近い薬局でも徒歩10分ほどかかるため、受診後に薬局に行くというハードルは高いです。
特に、感染症がある場合は、できるだけ院内処方が良いと考えています。
したがって、当院では熱や咳、鼻水などの薬はできるだけ院内で処方しています。
いっぽうで、アレルギー外来で使用している薬は特殊なものが多いです。
薬剤師の先生によるダブルチェック、お薬の指導などは欠かせないものと考えています。
処方箋の有効期限は、受診した日の3日後までです。
受診3日後までの都合が良い時間で、薬局に行くことが可能です。
感染症で苦しいときや、緊急を要する薬は院内処方。
専門性が高い薬は院外処方。
おかもと小児科・アレルギー科はこのようなスタンスで、院内処方・院外処方を使い分けています。