2025年7月改訂:五種混合ワクチンに対応いたしました。
1歳になると、また予防接種が始まります。
そして3歳、4歳、5歳と時々予防接種があります。
ついつい忘れがちですので、しっかりと予防接種スケジュールを立てましょう。
なお、0歳児の予防接種スケジュールはこちらです。

2023.08.10
2025年7月改訂:五種混合ワクチンに対応いたしました。 生後2か月から予防接種が始まります。 0歳の赤ちゃんが受ける予防接種は、本当にたくさんあります。 しっかりと計画を立てて臨みましょう。 0歳の効率の良い予防接種スケジュール例 一例として、効率が良い予防接種スケジュー...
1歳~15歳の予防接種スケジュール
1歳0か月
1歳0か月になったら、下記の予防接種を受けることができます。
- 肺炎球菌 追加(4回目)
- 五種混合 追加(4回目)
- MR(麻しん風しん) 1回目
- 水痘 1回目
- おたふくかぜ 1回目
おたふくかぜワクチンは任意接種です。
おたふくかぜは多くが軽症ですが、無菌性髄膜炎や難聴のリスクがあるため、ワクチンで予防すべき疾患です。
当院での接種費用は6700円(税込み)です。
おたふくかぜワクチン
1歳0か月になると、上記5つの予防接種を同時に受けることが可能です。
ここで、各ワクチンの最短時期と、おすすめの時期をまとめておきましょう。
ワクチン | 最短時期 | おすすめの時期 |
肺炎球菌 追加(4回目) | 3回目終了から60日、かつ1歳 | 1歳~1歳4か月未満 |
五種混合 追加(4回目) | 3回目終了から6か月 | 1歳~1歳8か月未満 |
MR | 1歳 | 1歳~2歳未満 |
水痘 1回目 | 1歳 | 1歳~1歳4か月未満 |
水痘 2回目 | 1回目終了から3か月 | 1回目終了から3~12か月未満 |
おたふくかぜ | 1歳 | 1歳~ |
参考:国立感染症研究所
5つ同時に接種することで、子どもの負担を心配になる場合もあると思います。
その場合は、まず「肺炎球菌・五種混合・MR・水痘1回目」の4つを接種し、3~6か月後に「おたふくかぜ・水痘2回目」をお勧めします。
1歳3か月~11か月
1歳3か月~11か月では、下記の予防接種をしましょう。
- 水痘 2回目
- おたふくかぜ(1歳0か月で接種しなかった場合)
水痘ワクチン2回目は、1回目接種から最短3か月後、標準的には6か月~12か月未満後に接種します。
3歳
久々の予防接種になりがちなので、忘れやすいタイミングです。
- 日本脳炎 1回目、2回目
必ず日本脳炎ワクチンを接種しましょう。
2回目の日本脳炎は、1回目接種から最短1週間後、標準的には1~4週間後に接種します。
西日本には日本脳炎ウイルスをもつブタが多いとされ、兵庫県もまた日本脳炎リスクが比較的高い地域です。日本脳炎ワクチンは標準的には3歳から接種しますが、日本小児科学会は「リスクが高い地域では、生後6か月から接種することを推奨する」と述べています。当院では基本的に3歳から日本脳炎ワクチンを開始していますが、3歳以前からの日本脳炎ワクチン接種も可能です。
日本脳炎ワクチンの早期接種
4歳
- 日本脳炎 1期追加(3回目)
3回目の日本脳炎は、2回目接種から最短6か月後、標準的には1年後に接種します。
幼稚園・保育園の年長(5~6歳)
幼稚園・保育園の年長、すなわち来年から小学生という年齢になりましたら、下記の予防接種をしましょう。
- MR(麻しん風しん) 2回目
- おたふくかぜ 2回目(かかったことがない人のみ)
おたふくかぜワクチンは任意接種です。
おたふくかぜは多くが軽症ですが、無菌性髄膜炎や難聴のリスクがあるため、ワクチンで予防すべき疾患です。
当院での接種費用は6700円(税込み)です。
おたふくかぜワクチン
9~12歳
久々の定期接種ですので、ここも忘れやすいタイミングです。
- 日本脳炎 2期(4回目)
11~12歳
- 二種混合
二種混合と日本脳炎を同時接種することも可能です。
小学校6年生~高校1年生の女子
- ヒトパピローマウイルスワクチン(シルガード9)
感染症を防ぐことで、減ることができる悪性腫瘍が2つあります。
ピロリ菌による胃がんと、パピローマウイルスによる子宮頸がんです。
子宮頸がん予防として、ヒトパピローマウイルスワクチンは有効です。
初回接種時が15歳以上の女性は、初回から1か月以上(標準的には2か月)あけて2回目、2回目から3か月以上(標準的には4か月)あけて3回目を接種します。
初回接種時が15歳未満であれば、2回の接種で十分な免疫が得られることが分かっています。
初回接種から5か月以上(標準的には6か月~12か月)の間隔で2回接種するのが標準です。