2024年4月改訂:五種混合ワクチンに対応いたしました。
1歳になると、また予防接種が始まります。
そして3歳、4歳、5歳と時々予防接種があります。
ついつい忘れがちですので、しっかりと予防接種スケジュールを立てましょう。
なお、0歳児の予防接種スケジュールはこちらです。
2023.08.10
2024年4月改訂:五種混合ワクチンに対応いたしました。 生後2か月から予防接種が始まります。 0歳の赤ちゃんが受ける予防接種は、本当にたくさんあります。 しっかりと計画を立てて臨みましょう。 0歳の効率の良い予防接種スケジュール例 一例として、効率が良い予防接種スケジュー...
1歳~15歳の予防接種スケジュール
1歳0か月
1歳0か月になったら、下記の予防接種を受けることができます。
- ヒブ 追加(4回目) ※五種混合を接種している場合は不要
- 肺炎球菌 追加(4回目)
- 五種混合 追加(4回目) ※四種混合を接種している場合、三田市では五種混合の接種は推奨されていない
- MR(麻しん風しん) 1回目
- 水痘 1回目
- おたふくかぜ 1回目
おたふくかぜワクチンは任意接種です。
おたふくかぜは多くが軽症ですが、無菌性髄膜炎や難聴のリスクがあるため、ワクチンで予防すべき疾患です。
当院での接種費用は6700円(税込み)です。
おたふくかぜワクチン
ヒブと四種混合を使用してきたお子さんは、ヒブ・肺炎球菌・MR・水痘・おたふくの5つを接種可能です。
五種混合を使用してきたお子さんは、肺炎球菌・五種混合・MR・水痘・おたふくの5つを接種可能です。
5つ同時に接種することで、子どもの負担を心配になる場合もあると思います。
その場合は、まず「MR・水痘・おたふく」の3つを接種し、1か月後に残りの2つを接種するスケジュールをお勧めします。
ここで、各ワクチンの最低間隔と、標準間隔・標準年齢をまとめておきましょう。
ワクチン | 最低間隔 | 標準間隔・標準年齢 |
ヒブ | 3回終了から7か月 | 3回終了から7か月~13か月未満 |
肺炎球菌 | 3回終了から60日、かつ1歳以上 | 1歳~1歳3か月未満 |
四種混合 | 3回終了から6か月 | 3回終了から12か月~18か月未満 |
五種混合 | 3回終了から6か月~18か月未満 | |
MR | 1歳~2歳未満 | |
水痘 | 1歳~1歳3か月未満 | |
おたふくかぜ | 1歳~ |
参考:国立感染症研究所
ヒブと四種混合で進めてきたお子さんは、1歳0カ月で四種混合を接種することも可能です。
ですが、当院では「標準間隔・標準年齢」を重視して、1歳6か月ごろの四種混合をお勧めしています。
1歳1か月
1歳0カ月で「MR・水痘・おたふく」の3つを接種した場合、1歳1カ月で残りの2つを接種しましょう。
ヒブと四種混合を使用してきたお子さんは、ヒブ・肺炎球菌を接種します。
五種混合を使用してきたお子さんは、肺炎球菌・五種混合を接種します。
1歳6か月
1歳6か月になったら、下記の予防接種をしましょう。
水痘ワクチン2回目は、最低間隔が1回目から3か月、標準間隔は6か月~12か月未満です。
- 四種混合 追加(4回目) ※五種混合を接種している場合は不要
- 水痘ワクチン 2回目
3歳
久々の予防接種になりがちなので、忘れやすいタイミングです。
- 日本脳炎 1回目、2回目
必ず日本脳炎ワクチンを接種しましょう。
2回目の日本脳炎は、最低1週間後、標準では1-4週間後に接種します。
4歳
- 日本脳炎 1期追加(3回目)
2回目から最低6か月、標準ではおおむね1年後に日本脳炎ワクチン1期追加を受けます。
幼稚園・保育園の年長(5~6歳)
幼稚園・保育園の年長、すなわち来年から小学生という年齢になりましたら、下記の予防接種をしましょう。
- MR(麻しん風しん) 2回目
- おたふくかぜ 2回目(かかったことがない人のみ)
おたふくかぜワクチンは任意接種です。
おたふくかぜは多くが軽症ですが、無菌性髄膜炎や難聴のリスクがあるため、ワクチンで予防すべき疾患です。
当院での接種費用は6700円(税込み)です。
おたふくかぜワクチン
9~12歳
久々の定期接種ですので、ここも忘れやすいタイミングです。
- 日本脳炎 2期(4回目)
11~12歳
- 二種混合
二種混合と日本脳炎を同時接種することも可能です。
小学校6年生~高校1年生の女子
- ヒトパピローマウイルスワクチン(シルガード9)
感染症を防ぐことで、減ることができる悪性腫瘍が2つあります。
ピロリ菌による胃がんと、パピローマウイルスによる子宮頸がんです。
子宮頸がん予防として、ヒトパピローマウイルスワクチンは有効です。
初回接種時が15歳以上の女性は、初回から1か月以上(標準的には2か月)あけて2回目、2回目から3か月以上(標準的には4か月)あけて3回目を接種します。
初回接種時が15歳未満であれば、2回の接種で十分な免疫が得られることが分かっています。
初回接種から6か月~12か月の間隔で2回接種するのが標準です。