熱性けいれんとは
熱性けいれんは、発熱のストレスで脳の神経細胞が過剰に反応することで起きます。
急に意識を失って、呼びかけに反応しなくなり、白目をむいたり、どこか一点を見つめたり、体が硬直したり、ガクンガクンと震えたりします。
5歳未満の子どもの脳は未成熟であるため、急な体温上昇に脳神経細胞がうまく対応できないことがあります。
したがって、熱性けいれんは5歳未満でよくみられます。
7-11%の子どもが、5歳までに熱性けいれんを1度は経験します。
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症は、5歳以上でも熱性けいれんを起こしやすいです。
すぐに行うこと
まず平らな場所に寝かせ、嘔吐があれば吐いた物が気管につまらないように、体を横向きにします。
背中にクッションなどをあてるとよいでしょう。
そしてすぐに時計を見て、けいれんが続く時間を確認します。
注意点けいれんが5分以上続くと、自然にけいれんが止まる確率がぐっと下がるため、救急車を呼ぶ必要があります。
子どもがけいれんすると、気が動転して、正確な時間が分からなくなってしまいます。
落ち着いて、必ず時計を見るようにしましょう。
けいれん中に呼吸がしやすいように、衣服をゆるめるといいですが、手早くできそうになければしなくてもかまいません。
そして、子どもの表情や動きをよく観察しましょう。
瞳がどこを向いているか、体の動きが左右対称かをしっかり観察しましょう。
受診の目安
緊急受診 (救急車を呼ぶ) |
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診療時間に当院に相談 (診療時間外では、 下記の相談ダイヤル) |
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24時間365日、いつでも健康や医療などについて電話で相談できる「さんだ健康医療相談ダイヤル24」は、三田市民の方ならどなたでもご利用いただけます。症状や病気に関する悩み、夜間の子どもの発熱時の対処法、応急手当の方法といった健康や医療の相談について、医師や保健師らがわかりやすくアドバイスします。また、必要に応じて、医療機関の案内などを行います。
オンライン診療が可能か
熱性けいれんは十分な診察と、必要に応じて処置が必要となります。
オンライン診療はできません。